サテライトは、コリドラスの孵化には便利な商品ですが、孵化後稚魚を育てる用途では、問題点もあるんですよね。ブラインを与えるようになると、どうしても食べ残しがありますね。底面の滑りも稚魚にはダメージの元ですね。毎日毎日食べ残しや滑りの除去も大変です。マメにやっても何故だかある日突然死亡が増えて行く種類が居ます。水質悪化に敏感な種類ですと、全滅する場合もあり、何度か経験してます。こう言う経験を経て、サテライトでは、飼育に不向きな種類が居るんだなと学びます。では、どうすれば良いのかを考えます…

そもそも、自然界では、サテライトのような真っ平らな底面は存在しませんし、無理があるのは当然の事ですね。だったら、自然界に出来るだけ近付けた環境で飼育すれば良いのでは?って誰しも思い付きますかね?そんな訳で、孵化後数日後には、親水槽に放つ方法を試してみました。底面には砂を敷き、自然界に近付けてるつもりです。隠れ家として、チビコリハウスも2個設置しました。水位を下げて、ブラインがなるべく拡散しないようにしてます。満水の広いスペースでは、稚魚がブラインにあり付けなくなりますからね。成長と共に水位を上げて行くつもりです。

広いスペースであっても、しっかりチビコリハウスの下に集まってるところが可愛いです。

スポンジフィルターの下も日陰になるので集まってます。

堂々と、ど真ん中に居座る個体も居ます。

ブラインを与えると、ワラワラと動き出しますので、今のところ、この方法で飼育出来そうです。もう1種類もこの方法で飼育して行こうと思います。せっかく産まれてきた命ですから、出来る限り成魚まで、育ててあげたいですからね。死なせてしまった稚魚達から経験値を頂き、独自の飼育方法を築いて行こうと思います。人に聞けば、簡単な事ですが、それでは身に付きませんので、誰にも聞かず、試行錯誤しています。特に他でも繁殖させた事がない種類ですと、データがありませんので、暗闇を進んでるに等しい状態です。稚魚から幼魚に育て上げる難易度には、種類により相当な差がある事を痛感させられております。

この種類は、初産では、サテライト飼育にて半数が死亡しましたが、水槽飼育でも、やはり少なからず死亡はあります。それでも、サテライトよりは、死亡数が少ないので、方法は、今のところ正解だと思います。しっかりブラインも食べてる様子も伺えます。

最近は、更に大きく育ち、死亡もありません。ここまで来れば安心領域です。

種類が変わりまして、こちらは手擦ってます。

もう1種の方は、更に難易度が高く感じております。2度もほぼ全滅を経験していますので、こちらの種類の失敗を回避する事が、支配人の最大の課題です。

やはり、ブライン与えて以降、成長するに従い死亡が増えて行くようになりました。半数が天に召されたと思われます。チビコリハウス内の賑わいが半減しています。流石に全滅はないと思いますが、これ以上の犠牲を出さない為にも、慎重に見守りたいと思います。一体どうすれば最善なのか?答えはまだ見付かりません…難しい種類ですが、いつか克服出来るはずです。

更に種類が変わりまして、こちらはブリード未経験種です。

前者の試行錯誤の最中に、また新たな種類が勝手に産卵してました。産卵を目撃していませんが、多分、ナルキッススだと思われます。ロングノーズのブリード経験はありませんので、勉強の意味合いで、孵化を試みたいと思っております。産卵誘発なし、混泳飼育でも産卵するとは、なんとも強者です!

卵は50個以上はあります。多分有精卵だと思われます。

こっち見てます?

二日経過して、しっかり有精卵である事が明らかに!

ちっこ過ぎて、老眼では探すのに一苦労です。

途中で卵がカビてしまい孵化したのは、一桁数と言う結果になりましたが、ロングノーズのブリードは、あまり需要がないので、勉強するには丁度良い数と思う事とします。成長過程は『館内での繁殖例』にて、お知らせして行ければと思います。卵も小さいので、もちろん稚魚も小さいです。ナルキッススと言えば、大型種なのに、卵が小さいとは意外です。種類により、卵のサイズも様々ですね。コリドラス達には、色々と学ばせて頂いております。まだまだ、ブリードでは未熟者ですが、自信が持てるよう頑張って行きたいと思います。

しかし、本当にナルキッススなのかな?育つ過程で、パンタナルエンシスだったら、腰抜かすかも知れません!?

因みに…

こんなに汚い場所でも、びくともしない丈夫な種類も居るんですけどね。コリドラスと一言で言っても色々ですね。十人十色とは言いますが、十種十色とも言えます。

読ん頂きありがとうございます。次回の更新は、4月25日となります。

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