以前、手に入れた個体では、販売名はブラック・ボニータでした。この写真だと色飛んでますが、環境に馴染むと地肌が黒ずんで来ます。胴体中央の黒斑もより大きくなり、何かを連想させていました。この写真の個体は2018年に手に入れた個体でしたが、今はもう天に召されました。当時のお話の中で、ショートノーズ・スーパー・ビコロールと同じ場所に生息していると聞いてましたので、それのロングノーズ対応なのじゃないかと言う推測がありました。

そして、6年振りにボニータとして再度入荷がありました。今回の個体も同様の容姿です。支配人は良く覚えていないのですが、パスタゼンシス・オルケシーが、こんな奴だったと言うのです!オルケシーと言われるタイプが紹介された当時は、ショートノーズ・スーパー・ビコロールの存在はありませんでしたので、オルケシーのショートノーズ対応が、ショートノーズ・スーパー・ビコロールって事なのだろうか??今回の個体は、より体格が大きく、黒斑もやたらデカく、ボニータやパスタゼンシスとは違ったように見えてしまいます。

以下、ペルーとコロンビア付近に生息するコリドラス達です。

標準的なパスタゼンシスです。旧アルマータスのロングノーズ対応種とされますので、ロングノーズ・アルマータスとも呼ばれますが、ロングノーズ・旧アルマータスと呼んだ方が適していると思います。

ボニータです。パスタゼンシスとは産地が違うようです。グリーンメタリックな輝きを纏っているのが特徴です。今回のボニータとは違った表現ですので、今回の個体はボニータではない事が伺えます。

ロングノーズ・レイノルジーです。尾筒にも黒斑があるのが特徴です。

ロングノーズ・オルテガイです。今では超激レアな存在で、入荷を待ち望んでいます。こちらは、胴体中央の黒斑が無いのが特徴ですね。

こうして比べてみると、それぞれに違いがありますので、今回の個体は、どれとも違う位置付けとなりそうですので、パスタゼンシス・オルケシーもしくは、ショートノーズ・スーパー・ビコロールのロングノーズ対応種なのかも知れませんね!?

ロングノーズ・ヴァージニアエ(ネグロ産)

因みに、ショートノーズ・スーパー・ビコロールはビコロールではなく、ヴァージニアエ/ザンガマのショートノーズ対応種なようなので、ショートノーズ・スーパー・ビコロールのロングノーズ対応種であった場合、ロングノーズ・ヴァージニアエと呼びたくなりますが、ロングノーズ・ヴァージニアエは、ネグロ産のセラータスのバリエーションとなりますので、ロングノーズ・ザンガマと呼ぶのが適しているのかな?なかなかややこしい事になってしまいますね。

ロングノーズ・スーパー・ビコロールとされてしまった種類ですが、全くビコロールとは関連性がなく、セミアキルスの仲間になりますので、支配人的には、セミアキルス・コロンビアと呼んでいます。

スーパー・ビコロール(アマパ産)

そもそも、スーパー・ビコロールとは、アマパ産の超激レアなロングノーズ種であり、スリナム産のリアル・ビコロールに似た模様なので、名付けられた種類です。こちらの存在があるに関わらず、ロングノーズ・スーパー・ビコロールって、名付けはダメだろって思う訳です。

ショートノーズ・スーパー・ビコロールです。どうしたら、これのロングノーズを連想させる名付けになるのかな?理解に苦しみます。

ビコロール(リアル/スリナム産)

ビコロールです。スリナム産のこの種類だけがビコロールと呼ばれるべきなのです。スーパー・ビコロールは、これのロングノーズ対応種ではないので、スーパー・ビコロールとしたのでしょうね。

ロングノーズ・ビコロール(スリナム産)

ホワイト・フィラメントーサスと呼ばれていた時代もありましたが、リアル・ビコロールのロングノーズ対応種の位置付けのようです。ロングノーズとは言っても、スリナムロングノーズ顔なので、本来はセミロングノーズなのかも知れません。

ヴァージニアエ/ザンガマです。ショートノーズ・スーパー・ビコロールは、これのショートノーズ対応種だと思われるので、本来はショートノーズ・ヴァージニアエ/ショートノーズ・ザンガマと名づけるべきだったと思います。そうすれば、もう少しややこしいさがなかったと思うのです。

こんな風に複雑な成り立ちの経緯がありますが、あーだーこーだー、そうかな〜?そうじゃないだろ?そうかもな?なんて知識の擦り合わせや過去の入荷の歴史と照らし合わせたり、先人の知識を参考に、自分なりの見解を導き出したりと、色々と想像を巡らせる事が面白く奥深いのがコリドラスです。

色々と蘊蓄を語りましたが、今回のロングノーズは、多分ですが、ショートノーズ・スーパー・ビコロールと呼ばれるショートノーズ・ヴァージニアエのロングノーズ対応種なのかも知れないですね?

読んで頂きありがとうございます。次回の更新は、2月5日となります。

Translate
ページの先頭に戻る